小泉による独裁政権だ!
すべてのみなさん!
重大事態です。小泉自民党の圧勝、与党300議席超――これは小泉による独裁政権の始まりです。
民主主義や議会制といったものが最後的に吹き飛びました。強権と専横がまかり通ります。民主党も社民党も共産党も、早晩、解体されます。総翼賛体制になるのは時間の問題です。
こんな恐るべき独裁政権は、戦後史上、ありませんでした。
小泉独裁政権はいまやどんな反動的な法案でも政策でもばんばん通すことができるのです。これから一年のうちに、過去10年20年できなかった大反動がラッシュのように襲いかかるのでです。
本当に大変な時代がきた。このことを激しく訴えます。
小泉によって労働者が次々と殺される!
小泉は、労働組合をどんどんつぶして、アメリカ型の弱肉強食社会にしてしまおうとしているのです。
すでに、小泉政権の4年間の政策で、生活保護世帯が100万世帯を超え、年間3万4千人もの人々が自殺という形で殺され、240万人以上が不安定雇用にたたき落とされ、失業者は一千万人へと激増しています。
JR尼崎事故は民営化による殺人でした。アメリカのハリケーンによる大災害は民営化と福祉切り捨て、イラク戦争による人災でした。これがもっと加速されるのです。
小泉独裁のもとで、巨大独占資本の利益のために、膨大な労働者が、次々と職を奪われ、生活を破壊され、殺されていくのです。
小泉は戦争にまっしぐらだ!
小泉独裁政権は、戦争にまっしぐらに突き進みます。
イラク侵略戦争への派兵の延長です。イタリアも韓国もオーストラリアも撤兵・縮小に向かっているのにです。アメリカと日本が異様に突出するのです。
アフガニスタン派兵も延長です。
北朝鮮への攻撃から中国の政権を攻撃する大規模な侵略戦争の準備が一気に進められます。
そのために沖縄基地の強化が進められ、戦争放棄を明記した現行憲法の破棄がこの一年で一気に進められるのです。
戦争への歯止めが全面的にはずされ、転げ落ちるように大規模な侵略戦争にのめり込んでいくのです。
小泉を倒さなければ生きられない!
小泉は、労働者から抵抗の手段を奪い去ろうとしています。
戦前の治安維持法を共謀罪として復活させようとしています。
民営化は、労働運動・労働組合、労働者政党を根絶やしにし、労働者の抵抗のすべを全て奪い取ってしまおうという大攻撃です。
みなさん! 闘わなければ殺されます。戦争に動員されます。小泉を倒さなければ労働者は生きていけないのです。小泉を倒すか否かのこの一年間が歴史を分かつ大決戦なのです。
「官から民へ」のデマを許さない!
小泉のデマを見破らなければなりません。小泉が圧勝したからくりは、ナチスばりのデマにあります。
70年代以降の長期大不況、90年代後半以降の恐慌過程への突入で、政府は1000兆円にものぼる債務を作りました。小泉は4年で250兆円も赤字を増やしました。
大銀行やゼネコンの危機を救済するためです。
それは、もはや絶対に解決不可能であり、国家の破綻は必至という危機にあるのです。戦争をする以外に出口のない危機です。
その責任の一切は、政府であり、自民党・財界・独占資本家にあります。
ところが小泉は、それを、あたかも、公務員や労働組合や社会福祉のせいであるかのようにすり替えたのです。そして、「官から民へ」と称して、公務員や労働組合や社会福祉を「敵」に仕立て上げ、これをたたきつぶせば問題が解決するかのように扇動したのです。
これは、労働者に対して、本当の敵を見えなくさせるデマ攻撃です。同じ労働者の内部で対立と分断を作り出し、労働者の抵抗を解体する狙いなのです。こんな卑劣なやり方に与してはならないのです。
こんな日本にしたのは誰なのか!
公務員や労働組合をデマをもって叩くやり方は絶対に許せません。だいたい額に汗して働いてきた労働者が、どうやって1000兆円もの債務=借金をつくったというのか! そもそもこんな日本にしたは誰なのか!
政府であり、自民党であり、独占資本家です。
「官から民へ」の「民」とは民衆のことではありません。ほんの一握りの独占資本家のことです。そして「官」も「民」も、政府=自民党=財界=独占資本家のことです。
労働者が生み出した膨大な富を独占する日本の中にほんの数%しかいない一握りの連中です。
小泉は、このままでは「国家が破綻する」と危機を叫んでいます。
たしかに国家破綻の危機です。
しかし、この国は、政府=自民党=財界=独占資本家という一握りの連中が独占している国家です。危機というのは、政府=自民党=財界=独占資本家の危機です。つまり、労働者からさんざん搾り取ってきた連中の危機です。そんな国家が危機だというなら、そんな国家は倒れてしまえばいいのです。
11・6は小泉を打倒する労働者の力の総結集
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▲現場労働者の反撃で「改憲賛成方針」を撤回させた!(8月自治労全国大会) |
小泉は、郵政民営化法案を特別国会で成立させ、矢継ぎ早の大攻撃を実行しようとしています。
しかし小泉のやりたい放題を許すわけにはいかないのです。小泉を打倒して戦争への道、民営化による労働組合つぶしをやめさせるのです。
11・6労働者集会は、小泉を打倒するために、労働者の力を結集する闘いです。自民は圧勝しましたが、小泉や日本経団連・奥田に対する怒りや闘いが壊滅させられたわけでは全くありません。逆に、いよいよ労働者階級のたたかいの火の手があらゆる所から上がり、現場に怒りは渦巻いています。
自治労の大会では、猛然たる現場組合員の反対で「改憲賛成」方針を撤回させました。教職員組合でも現場の組合員が、処分や首切りを辞さず、体をはって「日の丸・君が代」強制、戦争教科書反対に立ち上がっています。郵政労働者、分割・民営化反対―首切り撤回を貫いてたたかう国鉄労働者、極限的な労働条件で働く民間の労働者も、続々と決起しています。
たしかに、闘わない労働組合は労働者から見放されています。民主党も社民党も共産党も早晩消滅します。
しかし、闘う労働組合は正義です。いまこそ闘う労働組合が求められています。韓国でもアメリカでも、闘う労働組合の再生が始まっています。そしてそこから闘う労働者の政党が生まれていきます。
11月6日には、この闘う労働者・労働組合が全国から、そして韓国からもアメリカからも東京・日比谷に集まります。
私たちの未来は、11・6労働者集会に集まり、小泉打倒の一年間決戦に勝利することによって切り開かれるのです。
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