【招請状】第85回定期全国大会
学生の行動が、戦争を止め社会を変える
全学連大会に集まり、虐殺と戦争の帝国主義を終わらせよう
2024年8月1日
全日本学生自治会総連合 中央執行委員会
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全学連は来る2024年9月12日・13日、第85回定期全国大会を開催します。全国の闘う学生のみなさんに参加を呼びかけます。
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昨年10月7日、パレスチナ人民が武装蜂起に立ち上がり、全世界に巨大な衝撃を与えました。10・7蜂起は、植民地支配の問題が過去の遺物ではなく、米国や日本をはじめとする一部の帝国主義国が、パレスチナをはじめとした被抑圧国・民族の人々を、軍事力や経済力で今日まで支配してきた現実を暴き出したのです。しかし、この全世界の人々への血の告発に対して、イスラエルは75年以上にわたりパレスチナ人民に強制してきた地獄のような現実をさらに継続し、米国はこの際限のない無慈悲な虐殺を軍事支援で支えることで応えたのです。
一方で、ウクライナとロシアの戦争は3年目に突入し、戦争は激化し続けています。ウクライナに武器を送るNATOは「核の同盟」を自称して核兵器の近代化を進め、プーチンも「核戦争の準備はできている」と発言し、戦場では当然のごとく劣化ウラン弾が使用され、核戦争の危機がひっ迫しています。この戦争は、両国とそれを支援する国々の政治家や資本家が自らの利害をかけて続けている、支配階級のための戦争です。両国の人民は、親戚や友人の関係もすべて国境によって引き裂かれ、支配階級のために望まぬ殺し合いに引きずり込まれているのです。
そして、ここ日本では、岸田政権が中国への侵略戦争の準備を進めています。4月の日米首脳会談では、「日米同盟はかつてない高みに達した」と宣言し、中国を直接攻撃できる敵基地攻撃能力の保有に至った自衛隊が、侵略戦争の前面に立つことが確認されました。以降、米国の核戦力を日本に配備する「拡大抑止」の協議、自治体を国家の統制下に置く地方自治法の改悪などをはじめ、核戦争を遂行できる具体的な準備が進められてきました。
この最中、米軍・自衛隊の強化が進む沖縄で、16歳に満たない少女が米兵に性的暴行を受けたという、絶対に許すことのできない事件が6月に明らかになりました。岸田政権は、事件への怒りが基地撤去の闘いとして爆発することをおそれ、3か月にもわたり隠蔽していたのです。事件から明らかなように、帝国主義の軍隊は住民を守るものではなく、侵略と殺戮のための組織です。かつての沖縄戦は、天皇制を守るために開始され、日本軍が多数の住民を殺したことから「軍隊は住民を守らない」という教訓を伝えています。軍隊が守るのは支配階級の利益であって、住民の命ではありません。岸田ら支配階級が始める戦争で、銃を握らされ、殺されるのは私たちです。こんな戦争は絶対に止めなければなりません。
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これらの戦争の原動力は、戦後に世界支配を続けてきたアメリカ帝国主義の力が衰え、軍事・経済力によって維持してきた体制が崩壊している巨大な情勢にあります。米帝は、この苦境からの巻き返しをかけて、「ロシアを押さえつけ、中国を打ち負かす」(国家安全保障戦略)ため、核使用も辞さないとてつもない戦争に絶望的に突き進んでいるのです。ヒロシマ・ナガサキを繰り返し、巨万の人々の血を流す戦争を許せるでしょうか。
帝国主義が戦争で維持しようとしている「民主主義」や「平和と安定」とは、一握りの支配階級のために私たち学生・労働者が日常的に搾取され使い捨てられる「民主主義」であり、パレスチナの現実に象徴される虐殺のうえに成り立つ「平和」です。こんな社会を続けることは非現実的です。私たちは、最早もとの「平和」に後戻りすることのできない時代に生きています。戦争をやって「平和」な世界に戻るのではなく、帝国主義の支配を学生・労働者の闘いで打ち倒し、全世界の人民の真の解放を勝ちとることこそ現実的です。支配階級のための戦争を止め、未来のない帝国主義に代わり、学生・労働者が主人公となる新たな社会を作ろうではありませんか。
すでに、世界中の人々が、新たな社会を目指して行動を開始しています。「第二の反戦世代」と呼ばれる米国の学生・若者を中心に、パレスチナ連帯の実力行動が全世界で巻き起こっています。その怒りの矛先は「ジェノサイド=ジョー」ことバイデンを筆頭に帝国主義に向けられています。帝国主義の足下から自国の政府を打倒する闘いが始まっていることは決定的です。
日本からも、青年・学生が、米国の学生に比肩する戦争阻止の闘いを開始しています。全学連は、沖縄人民の不屈の闘いに連帯し、広島・被爆者の怒りと結びつき、首都東京で岸田を打倒する実力デモを何度も闘ってきました。その先頭には、体を張ってスクラムを組む女子学生の存在があります。彼女たちは、生来受けてきた女性差別による絶望を打ち破って、学生・労働者の実力の闘いに社会を変える展望を掴み、続々と闘いに立ち上がっています。巨万の人民が反戦デモに合流する時代が始まっています。
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人類の歴史を動かしてきたのは、いつも大多数の無名の人々の力、とりわけ若者の行動でした。戦争や貧困、差別をはじめ、目の前の現実に対して、人々が怒りをもって行動を開始したときに、社会は大きく変わっていきます。一人一人の決意が決定的な意味を持ちます。
戦争か革命か。この2つに1つの選択が問われている時代に、国境を挟んだ殺し合いではなく、国境を越えた団結に根ざして、社会を変える道を選び取りましょう。9月12日・13日、全学連大会に集まり、ともに帝国主義を打倒する闘いに立ち上がりましょう。
【開催要項】
日 時:9月12日(木)午前10時、9月13日(金)
場 所:浜町区民館(東京都中央区日本橋浜町3-37-1)
主 催:全日本学生自治会総連合
備 考:お問合せ・参加希望はX(旧Twitter):@Zengakuren、Eメール:mail_cn001@zengakuren.jpまで