全学連三里塚現地行動隊からのアピール!

■農民殺しの反動判決と50名逮捕、38名への勾留延長決定弾劾

5月20日、成田空港会社(NAA)が空港反対同盟の闘争拠点である天神峰現闘本部の明け渡しを求めていた裁判で、東京高裁の井上繁規裁判長(第15民事部)は、判決確定を待たずに撤去執行を認める仮処分つきの反動判決を下しました。さらに、これに抗議し、執行停止を申し入れるために集まった同盟員や全学連の学生を警察に通報し、裁判所からの「不退去罪」をデッチあげて50人もの大量逮捕を強行しました。22日には同盟員全員が釈放されたにもかかわらず、織田陽介全学連委員長をはじめ38名の仲間にはなお勾留延長を決定し、今も不当な監禁をつづけています。

国家権力によるこの前代未聞の暴挙に、私たちは煮えくり返るような怒りを覚えずにはおれません。これは三里塚の農民のみならず、大震災や原発事故の中で生きるために立ち上がったすべての労働者・農民・学生にかけられた攻撃です。獄内外から怒りの反撃を叩きつけ、今すぐ全員の釈放をかちとろう。三里塚現地にかけつけ、反対同盟と現闘本部を守り抜こう。とりわけ、目前に迫った6・5大集会への結集をすべてのみなさんによびかけます。

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■フクシマの怒りと結合し、三里塚から大反乱を

 菅政権を5・20弾圧にかりたてたものは第一に、3・11大震災と原発事故の中から、フクシマの怒りを先頭に体制を揺るがす大反乱が始まったことへの恐怖です。

福島原発事故は、国策の名で押しつけてきた原発がいかにウソと利権の構造で成り立っていたかということを明らかにしました。そして、化けの皮がはがれたむきだしの資本主義体制がいかに殺人体制であるかということも、現在日を追うごとに明らかになっています。賠償を逃れるために住民や子どもに被曝を強制し、収束のめどすら立たないのになお「安全な原発を推進する」とうそぶく菅政権に対して、福島のお母さんたちや農民・漁民の根底的な怒りが叩きつけられています。東京でも5月7日、青年・学生1万5000人が反原発デモに立ち上がり、6月11日には全国100万人のデモに膨れ上がろうとしています。菅政権は、開始されたこの闘いが体制を覆す全面的な変革を求めていること、そしてそれが国策と非妥協・実力闘争で闘い勝利してきた三里塚闘争と結びつくことに恐怖して弾圧を強行したのです。しかし、三里塚の怒りとフクシマの怒りは一つであり、両者は必ず結合します。また、原発事故を制御できないのと同様、菅政権が開始された闘いを押しとどめることなど絶対に不可能です。3・11情勢こそ三里塚闘争45年の圧倒的正義と勝利性が光り輝く時代です。開始された反乱をとことん爆発させよう。反戦・反権力の砦である三里塚への大結集をかちとり、三里塚から大反乱をまきおこそう。6・5大集会こそその突破口です。

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■現状を突き破る力は労働組合をよみがえらせること

 5・20弾圧は第二に、労働者の闘いが爆発することを最も恐れる菅政権が、5月11日の関西生コン支部への弾圧と一体で強行した6・5つぶしそのものです。

三里塚闘争に真に勝利する力、原発をなくし社会を変える力は、社会を動かす労働者が立ち上がることにあります。そして、それとともに未来を担う学生が立ち上がることにあります。大恐慌や大失業、原発事故の中で、エジプト革命のような巨大なゼネストが爆発してもおかしくない怒りが日本にも満ちあふれています。ところが目に見えてそうなっていないのはなぜか。それは本来闘いの中心に座るべき労働組合が座っていないからです。資本や国と闘う組織であるはずの労働組合の指導部が、逆に資本や国を支える側に回り、労働者の闘いを押さえつけているからです。菅政権は、「震災復興のためなら当然」という論理でこれまでを百倍する大量解雇や賃下げ、大増税に踏み込んでいます。原発事故の責任も取らずにすべての犠牲を労働者に押しつけ、被災地を見殺しにしています。ところが最大のナショナルセンターである連合は、解雇も賃下げも丸呑みし、原発についても政府以上のデマ宣伝で自らの責任逃れに終始しています。倒壊寸前の菅政権を唯一支えているのが連合です。だから、労働者がもつ無限のエネルギーを解き放ち、あらゆる闘いをまとめ上げて勝利していく唯一の道は、この腐りきった連合を打倒し、労働運動をよみがえらせることです。

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■6・5集会への大結集で菅と連合をぶっとばそう

国鉄闘争全国運動が主催する6・5大集会は、まさに被災地の闘いと連帯し、労働運動をよみがえらせる出発点となる集会です。連合は、日本における新自由主義の始まりとなった1987年の国鉄分割・民営化によって戦後労働運動の中軸を担ってきた総評を解体して作られました。しかし、連合の下で労働運動全体が後退させられ、労働者の非正規化・無権利化が進められる中で、これと唯一対決し、資本のやりたい放題に歯止めをかけてきたのが動労千葉でした。動労千葉は「闘う労働者は国賊」という国家ぐるみの大宣伝と対決して分割・民営化反対のストライキに立ち上がりました。この闘いが動労千葉そのものを守り抜くとともに国鉄1047名解雇撤回闘争を生み出し、連合路線と対決する100万人の支援陣形を作り出してきました。さらに動労千葉は、JR体制下においても「闘いなくして安全なし」を掲げて合理化・外注化攻撃とストライキで闘ってきました。昨年と今年にはJR東日本による検修全面外注化を2年連続で阻止するという画期的勝利をかちとりました。

他方、昨年には連合を基盤とした民主党政権の発足を機に既成の全労組が政府と「和解」し、解雇撤回闘争の旗を降ろすという事態が起きました。動労千葉は、これを日本労働運動の深刻な危機であるととらえ、「国鉄闘争の火を消すな!」と必死で闘いをよびかけました。このよびかけに応え、思いを同じくする労働組合やよびかけ人の下に新たにスタートしたのが国鉄闘争全国運動です。3・11大地震を機に「自粛」「政治休戦」が叫ばれ、実際に労働組合のあらゆる闘いが放棄させられている中、6・5大集会が震災解雇や原発事故に怒れる多くの仲間を結集し、力ある運動として闘いの展望を指し示せるかどうかが問われています。菅政権は、連合を使った労働者支配が破綻に瀕し、6・5大集会が新たな労働運動再生の展望になろうとしているからこそ、その中心勢力である関西地区生コン支部や三里塚闘争への弾圧を強行しました。だから、6・5大集会への大結集そのものが弾圧を粉砕して仲間を取り戻す最大の力です。さらにそれは連合との力関係を変え、労働運動をよみがえらせていく歴史的転換点になります。

三里塚闘争は動労千葉との労農同盟をもって新自由主義攻撃をうち破り、勝利を切り開いてきました。学生の未来も、法大闘争の歴史が示すように、動労千葉とともに闘い、新自由主義攻撃をうち破る中にあります。学生こそ反原発・反戦闘争を爆発させ、6・5大結集の先頭に立とう。新自由主義大学の支配をうち破ってキャンパスに学生自治会を建設しよう。何よりその力で起訴攻撃を粉砕し、不当な監禁や転向強要と闘う仲間の即時釈放をかちとろう。

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