革共同の屍を越え新党結成へ

『全学連通信』第2号(2026年3月3日発行)1面の冒頭論文より

昨年9月4日、革命的共産主義者同盟の秋月丈志書記長ら一部の政治局員と全国委員により、私・矢嶋尋への許しがたい女性差別襲撃が行われたことに対して、革共同中央学生組織委員会は同6日、第35回全国委員会総会(35全総)の場で渾身の告発・糾弾闘争に決起した。この「9・6蜂起」は、戦前以来、日本階級闘争の全人民化を阻み続け、革命運動の敗北をもたらしてきた核心原因である〈左派の女性差別への屈服〉という課題を抉り出し、これを主体的に乗り越える青年労働者・学生・女性を中軸とした新たな革命党の建設へ道を開いた。革命に生きるほかに一切の帰るべき道を断ち切ったわれわれは、革命を捨てた党と沼地で心中することを拒否し、日本革命―世界革命をわが手で手繰り寄せることのできる新たな革命党を建設する。全国の同志諸君! 革命的労働者諸君! 学生諸君! わが新党に結集し、今日の世界戦争突入の時代と真正面から対決し、プロレタリア世界革命の勝利へ立ち上がろう! 反帝国主義・反スターリン主義の旗のもと、3・8国際婦人デー闘争を共に闘い、今こそ新たな革命党を創立しよう!

全世界を戦火に叩き込む第3次世界大戦のプロセスが現実に始まっている。戦後世界に唯一・絶対の基軸帝国主義国として君臨してきたアメリカ帝国主義は、もはやその支配力を失うほどに没落を深め、そこからの巻き返しと延命をかけてトランプ現政権を登場させた。その全政策は、「世界第二の大国」として台頭した中国を叩き潰すための中国侵略戦争へと向けられている。

こうした中で、トランプと並んで中国侵略戦争・世界戦争の最悪の放火者として突出しようとしているのが高市政権だ。昨年10月に首相に就任した高市は、改憲と大軍拡、日米安保の大再編、「非核三原則の見直し」=核武装、「男系天皇」の維持をはじめとした天皇制の強化をはじめ、歴代のどの首相よりも戦時体制の構築に血道をあげている。国鉄分割・民営化、男女雇用機会均等法などの労組破壊と非正規職化を推し進めた40年に及ぶ新自由主義が行き詰まった今、日本帝国主義は、戦後史上最も差別を扇動し、労働者を抑圧し、アジア再侵略に突進する「初の女性首相」を登場させたのだ。だが、「女性活躍」を押し出して女性の取り込みを図ろうとする米欧帝国主義とは明確に異なり、日帝は同性婚や選択式夫婦別姓も法的に認めず、進歩的な装いをとることもできない。国家の精神的支柱として天皇制を担ぎ上げ、女性差別と民族排外主義、むき出しの治安弾圧をもって支配を維持するほかないのだ。

もはや命脈が尽き果てた資本主義は、その全矛盾を世界戦争・核戦争として爆発させる以外になくなった。全世界の労働者階級人民の総決起で史上3度目の世界戦争を絶対に阻み、世界革命を完遂するべき時代が到来している。帝国主義の「最弱の環」=日帝を打倒する日本革命は、その最先端に位置する決戦にほかならない。

先の衆院選で、自民党は「安保3文書の改訂について国民に信を問う」と主張し、「戦後政治からの大転換」を押し出し、民衆の不満を吸い上げて自民単独で戦後最多となる316議席を獲得した。この戦後史を画する「圧勝」を支えたのは、戦争情勢に立ち向かうことができない野党の大破産だ。与野党の極右が台頭する一方、「安保法制の違憲部分の削除」を結党の原点としていたはずの立憲民主党は安保法制成立時に与党だった公明党と野合し、日本共産党が旗を振ってきた「野党共闘」も最後的に崩壊した。1930年代を彷彿(ほうふつ)とさせるこの事態に対し、多くの人々が怒りと危機感を募らせている。本物の労働者階級の党が今ほど求められている時はない。

「富国強兵」を「日本列島を強く豊かに」へ、「亜細亜の光日本」(三亜運動)を「インド太平洋の輝く灯台」へと言い換える高市は、2月20日の施政方針演説で、「党派を超えた議論」で改憲発議を早期に実現する意向を表明した。その最大の核心は、高市自身が選挙中に何度も強調した通り9条改憲、すなわち「戦争放棄」「戦力不保持・交戦権否認」を規定した現行憲法9条を完全に無効化・空文化することにある。さらに高市は改憲攻撃と一体で「皇室典範改正」を宣言し、天皇のもとへの全人民の服従=戦争動員体制構築に全力を挙げつつ、それと表裏をなすものとして外国人への差別・排外主義扇動を垂れ流し、「殺してもよい・犯してもよい」民族をつくりだす戦時イデオロギー攻撃を強めている。

高市が昨年、「買った側」を罰する買春規制を表明したのも、単なる性売買に怒る女性たちへのアピールではない。日本での「外国人観光客」による買春を問題視した立民議員の国会質疑に「女性と日本の尊厳を守る」と応えた排外主義扇動の一環である。かつて「内地婦女の貞操を守る」として「慰安所」を設け、「守らなくてもいい女」=朝鮮や中国の少女たちを日本軍に強姦させたのと同根の思想に基づくものだ。

帝国主義戦争と差別・排外主義は一体であり、だからこそ、差別・排外主義に対して全存在をかけて闘うこと抜きには反戦闘争も成立しない。そして、闘うアジア人民・被抑圧人民と連帯し、中国侵略戦争を日帝打倒の内乱に転化することこそが、差別・排外主義を打ち破り戦争を止める唯一の道である。

女性たちの「怒り」は、過去に幾度となく、権力者によって利用されてきた。かつてのサフラジェット運動や日本の戦前婦人運動は排外主義に取り込まれ、戦争協力の道を歩んだ。この歴史を繰り返さないために必要なのは、個々人の単なる「決意」だけではない。女性たちの「政治と暴力」の奪還への希求を、プロレタリア独裁樹立に向かって目的意識的に組織しなければならない。

世界革命を放棄し、プロレタリア自己解放=全人間解放の思想を喪失したエセ共産主義の、「敵」に対する復讐感情と非人間化・悪魔化は、第2次大戦末期、ソ連赤軍による数十万から数百万人という「敵国」の女性・少女への性暴力という最悪の女性差別にまで行き着いた。現・革共同の「石田反革命打倒」運動なるものの中身もまた、女性差別を繰り返す党の根底的変革を訴えた私・矢嶋と学生、青年労働者の同志に対する集団恫喝、自殺教唆、窃盗、性的な情報を含む個人情報の無制限なばら撒き、政治局にとって不都合な事実の隠蔽、デマゴギーの拡散、盗撮、揶揄・嘲笑であり、階級的怒りとはおよそ無縁の卑劣な女性差別襲撃の限りを尽くすものだ。さらに36全総では、この数年来の実力闘争の先頭に立ち、昨年だけで延べ16人逮捕という弾圧を受けてきたわれわれに対し、「学生は8・6広島闘争から逃亡した」(秋月)などというスターリンばりの歴史の偽造・改ざんまで行われた。

本多延嘉初代書記長らが創設し、70年安保・沖縄決戦の爆発を切り拓き、三里塚決戦と一体で80年代国鉄分割・民営化阻止決戦を闘い、階級的労働運動を守り抜き、先人が文字通り命を懸けて支えてきたかつての革共同は、間違いなく日本革命への挑戦権を握る唯一の革命党だった。だからこそ、革共同8回大会―9回大会の路線を最先頭で実践してきた学生戦線の同志たちは、政治局員らの女性差別襲撃に対して直ちに9・6蜂起を決断し、決然と起つことができたのである。この9・6蜂起にさらなる女性差別襲撃をもって応えたのが35全総だった。かくして革共同は、秋月ら35全総派政治局のもとで、ついに差別主義者の党へと転落し、後戻りのできない腐敗・転向の沼地にはまり込み、人間解放の事業の疎外物へと純化したのだ。

この現実を目の前にして、どんなに困難な道のりであろうとも、新たな党を創ることをわれわれは決意した。歴史が課したこの試練をくぐり抜けること抜きに、革命の勝利へ一歩も前進することはできない。1917年ロシア革命をもって開始され、スターリン主義の裏切りによって反動的に固定化された共産主義への世界史的過渡期を、「階級の共倒れ」=人類破滅の核戦争へと帰着させるのか、それとも世界革命の完遂へ進むのか。全てはわれわれの双肩にかかっている。一たび開始した蜂起は、その最後の勝利まで貫徹しなくてはならない。

獄中で闘う2同志を含め、本物の革命党を求める労働者・学生は、権威主義と無論理的な単純実践主義への服従を拒否し、次々と9・6蜂起に合流している。この多くの部分が、新自由主義のもとで生まれ育ち、失うものを鉄鎖以外に何も持たない、私より若き青年たちである。ここにこそ革命の不敗を基礎づける無限の可能性がある。階級社会の最末期というこの瞬間に、幸運にも革命の主力を担う青年世代として生を受けたわれわれは、この責任と困難、苦しみと栄誉を喜びをもって引き受ける。

闘うアジア人民・被抑圧民族と連帯し、日帝の侵略を内乱に転化せよ! 反帝・反スターリン主義の旗のもとに結集せよ!

行動方針

3・8国際婦人デー行動
 日時・場所:
 2026年3月8日(日)
 ①14:00~ 集会 @中央区立日本橋公会堂
 ②16:00~ デモ行進
 主催:
  全日本学生自治会総連合

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