9月11~12日は全学連大会へ!

米日による中国侵略戦争=核戦争阻止!
被爆80年の8月6日、われわれは広島・原爆ドーム前で反戦反核集会を行った。広島市は昨年に続いてアメリカ大使、石破首相、イスラエル代表ら核戦争推進者どもを平和記念式典に招き入れる一方で、平和公園を封鎖し、被爆者・市民の原爆ドーム前集会を禁圧するという反戦反核運動つぶしに乗り出した。しかしわれわれは5日夜からドーム前に座り込み、機動隊の暴力的排除に対してスクラムを組んで集会を守りぬいた。大勝利だ!
この勝利を押し広げ、米日による中国への侵略戦争を阻止しよう。戦争と差別・排外主義に反対する学生は全国から全学連大会(下記参照)に集まろう!
行動方針
関東大震災朝鮮人・中国人虐殺102年 9・1反戦デモ
日時:9月1日(月)午後6時~ リレートーク / 午後7時~ デモ行進
場所:錦糸町駅 南口
共催:改憲・戦争阻止!大行進 東部 / 改憲・戦争阻止!大行進 東京
全日本学生自治会総連合 第85回定期全国大会
日時:9月11日(木)~9月12日(金) 両日とも午前10時~
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
主催:全日本学生自治会総連合
備考:参加を希望される方は下記いずれかの連絡先に事前申し込みをお願いします。
X(旧Twitter) @Zengakuren / Eメール mail_cn001@zengakuren.jp / お問い合わせページ
9・28横須賀闘争
日時:9月28日(日)午後2時~ アピール
場所:東京横須賀線中央駅 駅前広場
共催:改憲・戦争阻止!大行進 神奈川 / 「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会
10・5全国集会&渋谷反戦デモ
日時:10月5日(日)午後1時~
場所:青山公園南地区
主催:改憲・戦争阻止!大行進
核戦争の放火者=トランプ・石破倒せ
6月21日、米軍はイランの核施設を地中貫通爆弾(バンカーバスター)で爆撃した。イランの人々の暮らす土地や大気が核汚染される危険も省みないこの暴挙を、トランプは「広島・長崎と同じ」「戦争を終わらせた」と恥知らずにも正当化した。台湾安全保障当局者がイラン空爆について「中国を震撼させた」「中国はイランを自らに置き換えているだろう」と語るように、この攻撃は中国へのとてつもない挑発だ。ヘグセス米国防長官は5月31日、中国を名指しして「差し迫った脅威」「(台湾有事なら)断固戦い、勝利する」と宣戦布告に等しい発言をし、「力による平和」を主張した。イラン核施設爆撃は、この「力による平和」の内実がアメリカ帝国主義の覇権に敵対する国に対して先制攻撃・核攻撃をも断行することだと示すものだ。
重大なのは日本が核武装に踏み出そうとしていることだ。今年6月、笹川平和財団は非核三原則の「(米国に核を)持ち込ませず」を「(中国に核を)撃ち込ませず」に書き換えることを提言した。同提言には核弾頭搭載型ミサイルの日本配備も盛り込まれている。かねてより石破が主張してきた核共有を具現化し、米国核を日本に持ち込んで沖縄の基地などから中国に撃ち込むことを狙っているのだ。
原爆ドーム前集会禁圧を粉砕
80年前、米軍が投下した2発の原爆が広島・長崎を熱線と爆風、放射線の地獄の底に叩き込んだ。後遺症や差別の苦しみは今も続いている。この原爆投下は日本帝国主義の15年にわたるアジア・太平洋侵略戦争の帰結としてもたらされた。中国人民の抗日ゲリラ戦に恐怖した日本軍は、天皇の名の下で彼らを「殺しつくし、焼き尽くし、奪いつく」した。占領したあらゆる地に「慰安所」を設置し、女性を組織的に強姦した。広島・長崎では強制連行された朝鮮人も被爆し殺された。いま日本が再び中国をこのように侵略し、果てに中国の人々の頭上に核を落とすことなどどうして許すことができるだろうか。
今年の8月6日は、昨年に続き平和公園に入場規制が敷かれ、長年闘われてきた原爆ドーム前での反戦反核集会が禁圧された。広島県警幹部が「(検察庁、警察庁、広島市など)各方面との調整は余念なく行った」と言うように、警察は国家ぐるみで周到な弾圧計画を巡らせていた。この狙いは、広島・長崎を拠点として日本階級闘争のうちに根付いてきた反戦反核の闘いを解体し、中国侵略戦争を核戦争として遂行する地ならしをすることにあった。2023年G7広島サミットで採択された「広島ビジョン」は、G7の核保有を「防衛目的に役割を果たす」として正当化した。8月6日に石破が式辞を垂れ、米大使が参列する戦争式典を「静謐(せいひつ)に」遂行することを通して、広島の怒りをこのような核抑止論・核共有論に180度捻じ曲げようとしたのだ。
しかしわれわれはその狙いを打ち砕いた。5日夜からドーム前に座り込み、集会場を死守した。6日早朝に市職員とともに現れた重装備の機動隊が参加者につかみかかり、首を絞める、衣服を破るなどの暴行を加えて排除を試みた。われわれはこれに一歩も引かず、隣の仲間と固く腕を組んだ。女性差別との闘いの先頭に立つ女性が前線でスクラムを組み、在日・滞日外国人の労働者・学生もともに国家暴力に立ち向かった。集会参加者2名への不当逮捕に怒りはさらに燃え上がった。この徹底抗戦を前に機動隊は参加者の1割も排除することができず、排除を諦めた。8時15分の黙とうまで集会をやりぬき、石破を弾劾するデモに出た。被爆者・2世・3世とともに、反戦反核つぶしの狙いを完膚なきまでに叩きのめしたのだ。
全学連大会に集まり、戦争止めよう
米トランプ政権を軸に、全世界が戦争にのめり込もうとしている。これを阻止することができるのは、8月6日の闘いのように学生・青年が先頭に立つ反戦闘争だ。
7月の参院選では衆院選に続き与党が半数を割る大敗北を喫した。トランプ関税や大軍拡、戦時インフレを背景とする生活苦への怒りが自民党政権に突き付けられたのだ。他方で、「日本人ファースト」「女性は高校卒業後3人産め」と主張し差別・排外主義をむき出しにする参政党が伸長した。このことに多くの若者が危機感を覚え、各地で参政党への抗議行動が行われた。だが、立憲民主党や共産党など国会内野党は自民党や参政党と闘うどころか翼賛勢力と化している。立憲・野田代表は「政権の足を引っ張らない」と戦争に突き進む石破政権を支える意思を明らかにした。共産党広島市議団は昨年、あろうことか8・6原爆ドーム前集会の弾圧を求める請願に賛成した。
青年・女性の自民党と極右に対する怒りの出口は国会内には存在しない。政治支配がボロボロに崩壊し、戦争なしには存続できないところまで命脈の尽き果てた資本主義・帝国主義を打倒することが唯一の選択肢だ。国家暴力に一歩も引かず実力で反戦を貫いたとき、国家権力による弾圧をも粉砕することができる。原爆ドーム前での闘いはこのことを示した。戦争を止める道はここにこそある。
全学連は9月11~12日、全学連大会を開催する。全国から闘う仲間が集まり、この1年間の運動を総括し、これからの闘いの方針を議論する、年に一度の大会だ。戦争と差別・排外主義に怒りや危機感を覚えるすべての学生、行動を求めるすべての学生に、この大会への参加を呼びかける。ともに闘い、戦争を止めよう!

