2026年8・6ヒロシマアピール

8月6日、私たち全学連と労働者・市民は終夜座り込みで不当な反戦集会排除に抗議し、全員排除後も歩道で朝集会を継続し、式典出席中の高市を直撃するデモを行いました。集会にて宣言された「2026年8・6ヒロシマアピール」を掲載します。
81年前の今日、アメリカ軍による人類史上初の核攻撃が実行され、この広島の上空で炸裂した原子爆弾が一つの街を一瞬にして“この世の地獄”に変えた。灼熱の閃光と爆風、そして人間の骨肉と臓腑をその後何十年にもわたり侵し続ける放射能が幾十万の人々を飲み込み、その命を蹂躙し尽くした。ヒロシマ・ナガサキ――この未来永劫許されぬ大虐殺、二度と繰り返してはならない地獄の光景が、まさにわれわれの眼前で繰り返されようとしている今、被爆地・広島から声を限りに叫ぶべき言葉は「核戦争絶対阻止!」であり、核をその手に握り核戦略を繰り広げる一切の政治権力への腹の底からの怒りの咆哮であり、戦争も核兵器もない世界の実現へ共に手を取り合うべき全世界の人民への連帯の呼びかけ以外にありえない。
何よりも、被爆者の命の叫びを傲然と踏みにじり「核保有を議論すべき」(防衛相・小泉)と言い放つ高市政権、「非核3原則」を破棄して米軍核兵器の国内配備から自衛隊の核戦力保有にまで突き進もうとする首相・高市早苗が、記念式典に出席し慰霊碑の前に立つことなど断じて許すことはできない。6・23「慰霊の日」追悼式で高市に浴びせられた沖縄の怒り、国会前で警察の規制線を実力突破して「戦争反対!」の声を轟かせた青年・女性たちの闘いに続き、被爆者・2世・3世を先頭に広島から高市打倒へ力の限りに総決起しよう。
他方、放射能汚染の拡大も辞さずイランへの空爆を繰り返し、「対中国」を想定した新型核兵器の開発・配備を進める米トランプ政権は、広島・長崎両式典への駐日米大使の参加中止を発表した。これに関する8月4日付のグラス大使の声明文は「広島と長崎は、日米が80年以上にわたり育んできたパートナーシップの重要性を体現」「インド太平洋全域で平和と自由を守るという使命において、日米パートナーシップは前進を続けなければならないと思い起こさせる存在」などと語った。アメリカにとって広島・長崎は「謝罪すべき対象」でもなければ、世に言う「平和の象徴」ですらもなく、まさに日米安保=日米軍事同盟の象徴であり、現に全速力で推し進めている中国侵略戦争策動の一層の「前進」を「思い起こさせる」場でなくてはならないというのだ。原爆投下を断罪し「二度と繰り返すな」と世界に叫び続けた被爆者の闘いを、これほどあざ笑い侮辱した者がかつていただろうか。このグラス=トランプの言葉こそアメリカ帝国主義の本音である以上、われわれは今こそ全人類の存亡をかけ、米日の中国侵略戦争阻止・日米安保粉砕の闘いに全身全霊をもって立ち上がるほかに持つべき回答はない。「人間をかえせ!」の血叫びが、核戦争を阻む現実の力へ今こそ転化されなければならない。これ以外に、われわれが人間として生きる道がどこにありえようか。
かくしてわれわれは、8・6広島を「反戦反核の闘いの日」から「静かに祈る日」なるものへすり替え、戦争と核に対する抗議の声を原爆ドーム前から一掃しようとする、一昨年以来の違法・不当極まる平和公園入場規制の攻撃が、まさにこうした米日帝国主義の新たな核戦争に向けた「広島制圧」の意を体現したものだったことを確信する。この反核運動つぶしの卑劣な国家暴力を前に、闘わずしてドーム前を明け渡して何が「戦争反対」か。かつて日本帝国主義のアジア侵略と戦争を阻止できず、朝鮮・中国をはじめ2千万人以上ものアジア人民虐殺に動員された日本の人民が、その歴史に負った血の債務を弁済し、今度こそ戦争を阻止することができるか否かを自らの胸に問うならば、ここで逃げ出した者が語る「血債」など自他を欺く空語でしかないことは明白ではないか。
われわれは、被爆者・2世・3世と全学連の学生たちを先頭にドーム前を死守した一昨年、昨年の勝利を引き継ぎ、あらゆる不当な規制・弾圧に抗して本日の8・6ヒロシマ行動を全力で闘い抜く。そして、この地上から一切の核と戦争を廃絶するまで、思いを同じくする全世界の人民と共に不屈に闘い続けることを誓う。
2026年8月6日
8・6ヒロシマ原爆ドーム前集会 参加者一同

