石川さんは無実だ! 10・31狭山行動へ

国家による部落差別を許さない!
1963年5月23日、石川一雄さんは無実の罪で殺人罪をでっちあげられ、逮捕された。埼玉県狭山市で発生した強盗殺人事件の真犯人を取り逃した警察は、自らの威信を守るために、周辺の被差別部落に住む石川さんを犯人に仕立て上げたのだ。この国家による極悪の部落差別を絶対に許すことはできない!
警察・検察・裁判所は、取り調べで「自白」を強要し、証拠品を捏造して裁判にかけ、石川さんの無実の訴えを全面的に無視して、1974年10月31日、無期懲役刑を言い渡した(寺尾判決)。
石川さんは無実だ。警察による悪辣で差別的な自白強要の実態や、ずさんな証拠品の捏造はすべて暴かれている。だが、東京高裁は石川さんの無実を示すこれらの事実を調べず、4度にわたる再審請求を棄却・無視し続けている。そして、昨年3月に石川さんが亡くなってもなお、石川さんに殺人犯の汚名を着せ続けているのだ! 警察・国家の威信を守り、日本帝国主義の政治支配を延命させるために、部落差別を煽り続けているのだ。
狭山差別裁判が判例として残り、石川さんが「見えない手錠」で繋がれている限り、部落差別はなくならない。全学連は、石川さんの遺志を引き継ぎ、国家による部落差別を糾弾し、部落の解放を勝ち取る闘いに全力で立ち上がる。狭山再審勝利、部落完全解放に向かって、ともに闘おう!
一切が差別まみれの狭山差別裁判
1963年5月、埼玉県狭山市で女子高校生誘拐殺害事件(狭山事件)が発生した。身代金の受け取りに現れた犯人を取り逃すという大失態を演じた警察は、部落民を犯人にでっち上げる目的で市内の被差別部落に見込み捜査を行い、当時24歳の石川さんを逮捕した。石川さんを長期間檻に閉じ込め、取り調べでは「認めれば十年で出してやる」と噓をつき、「認めなければお前の兄を逮捕する」などと恫喝・脅迫を行い、暴力も駆使して「自白」を強要した。翌年3月、浦和地裁は公判開始からわずか半年という異例のスピードで、石川さんを黙らせたまま死刑を宣告した。
石川さんは64年9月、控訴審第一回公判で無罪を主張した。警察による自白強要を告発し、無実を示す証拠が次々と提出された。だが、東京高裁・寺尾正二裁判長はその全てを無視・抹殺して74年に無期懲役判決を言い渡し、さらに77年、最高裁は事実審理も行わず上告を棄却し判決を確定させた。
石川さんは直ちに再審闘争を開始し、獄中闘争を不屈に闘い、94年の仮出獄後も部落解放闘争の最先頭に立ち続け、第3次再審請求のさなか25年3月11日に亡くなるまで闘い続けた。国家権力による証拠の捏造の決定的証拠をつかみ勝利まであと一歩のところでこの世を去った無念は計り知れない。石川さんの怒りと無念をわがものとし、第4次再審闘争に立ち上がろう。
証拠の捏造暴いた下山鑑定
寺尾判決は、「被害者の万年筆」が石川さんの自宅(勝手口の鴨居)で「発見」されたことを有罪の重要証拠とした。しかしこの万年筆は、石川さん宅への2度の家宅捜索では発見されず、3度目に「発見」されたものだ。1、2回目に捜索した元警察官たちは後日、口々に「鴨居には何もなかった」と証言した。万年筆からは被害者の指紋も石川さんの指紋も検出されておらず、インクの色さえも被害者が常用していたものと異なる。警察が証拠を捏造したことは明らかだ。
東京高裁や最高裁が「後からインクを補充したかもしれない」などと憶測で決めつけたことに対し、2016年に吉備国際大学名誉教授・下山進博士がインクの鑑定をおこない、万年筆に被害者のインクの痕跡がないことを元素レベルで証明した(下山鑑定)。それにもかかわらず、裁判所は事実調べを行わず、請求を不当に棄却し続けているのだ。東京高裁は第3次再審請求が開始された06年から19年間にわたり結論を出さず、その間に裁判長を10人も交代させて逃げ回った。この権力犯罪を絶対に許すことはできない。

日帝たおし部落差別の廃絶を
部落差別の歴史的な根拠は、古代から続く「賤民」を、江戸時代に人為的に身分制度として固体化した「穢多・非人(エタ・ヒニン)」への差別にある。明治政府は、1871年の「解放令」をもって身分制の廃止を名目上は宣言したが、国家による部落差別は依然続き、むしろ人民支配のために積極的に差別が利用された。
狭山差別裁判は、戦後民主主義のもとでも部落差別が本質的に何一つ解消されていないことを示した。当時の自民党治安対策委員長・早川祟が「是が非でも事件を解決して警察の威信を高めてもらいたい」と発言したように、警察の「威信」を守り、日帝の政治支配を守ることが、石川さんを殺人犯にでっちあげた一切の目的だった。そのために、被差別部落を「犯罪の温床」として描き上げ、差別イデオロギーを喧伝し、警察・国家に向けられた人民の敵意を部落に差し向けてきたのだ。
世界戦争・核戦争情勢が拡大し、高市・トランプのもとで差別と排外主義がかつてなく激しくあおられている中で、部落差別との闘いも死活的だ。八尾市・西郡地区、京都市・祟仁、東三条をはじめ全国の部落地域で「同和」住宅の解体や追い出しが激しくおこなわれ、部落の更地化・生活破壊が進行している。300万部落民の解放を求める闘いを、その存在ごと抹消しようとしているのだ。
私たちは、ただ部落民だというだけで石川さんを殺人犯にでっち上げ、差別裁判の果てに、死してなお「見えない手錠」をかけ続けている日帝の部落差別・国家犯罪を未来永劫絶対に許さない。現在、高市政権のもとで再審法が改定され、裁判所が書類審査のみで「迅速に」再審請求を棄却できるようになった。狭山再審棄却攻撃との闘いは今が正念場だ。極悪の権力犯罪を居直り、差別・排外主義を激しくあおることでしか成り立たない日帝・高市政権を打倒しよう。全学連は、闘う被差別部落の人々とともに、狭山第4次再審の勝利、部落完全解放に向かって闘う。10・31狭山行動にともに立ち上がろう。
方針
寺尾判決52ヶ年弾劾! 第四次再審闘争勝利!
10・31狭山行動
10月31日(土)
■東京
13:00 スタンディング @秋葉原駅電気街口
15:00 学習会 @中央区・日本橋社会教育会館
■京都
13:30 スタンディング @三条大橋東
15:00 学習会 @東山いきいき市民活動センター101号室
※東京学習会へオンライン参加



