戦争・差別の高市新政権打倒!学生は反戦運動に立ち上がろう

10月21日召集の臨時国会で、自民党新総裁・高市早苗が首相に選出される見込みだ。高市は極右の差別主義者・排外主義者であり、憲法9 条の改憲にも意欲を示している人物である。アメリカ・トランプ政権とともに中国への侵略戦争に突き進んでいく高市新政権を、労働者・学生の怒りで即座に打倒しよう。
 
我々全学連は、パレスチナ人民の武装蜂起から2 年を迎えた10 月7 日、首都・東京で新宿反戦デモを行い、170人の若者の結集を勝ち取った。この勝利に続き、米日による中国侵略戦争を阻止する巨大な反戦運動を作り出そう!戦争・差別に怒る全ての学生は、全学連で闘おう!

高市早苗は総裁選の立会演説会において「外国人が奈良公園のシカを蹴り上げている」などと外国人への差別発言を連発し、「自衛隊の存在を憲法にきちんと書き込む」と9条改憲への意欲を示した。また高市は選択的夫婦別姓や同性婚に反対し、生活保護の受給を余儀なくされている「障害者」や貧困層の人々を「さもしい顔して貰えるものは貰おうとしている」などと罵倒するなど、女性・セクシュアルマイノリティ・「障害者」の人々への差別をまき散らしている、極悪の差別主義者・排外主義者だ。

この高市が新総裁に選ばれたことにより、日本帝国主義はより一層中国への侵略戦争に突き進んでいくことになる。ここ数年来、日帝・自民党政権のもとで「日米安保の大転換」が進められてきた。今年度は8兆7005億円という戦後最大の防衛費が組まれ、その大部分が中国本土まで届くような長射程ミサイルを沖縄や九州の自衛隊基地に配備するために拠出されている。日米は中国を「敵国」と明示した大軍事演習を繰り返しており、今年9月には実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」が行われ、米軍・自衛隊約2万人が動員された。これは日米政府の言うような「自衛」などではなく、元防衛大臣・中谷元が今年3月の日米防衛相会談で「朝鮮半島・東中国海・南中国海を一体の戦域とするオーシャン構想」を米側に提案している通り、日帝がアジア一帯を戦場に叩き込むような侵略戦争を構えているということに他ならない。私たちは、日帝が足掛け15年に及ぶアジア・太平洋戦争で「殺しつくし、焼き尽くし、奪いつくす」=「三光作戦」でもって2000万人を虐殺した歴史を絶対に繰り返してはならない。何度も靖国神社を参拝し、戦死した日本軍兵士を「英霊」と祀り上げ、再びのアジア侵略に突き進む高市を絶対に許すことはできない。差別・排外主義攻撃を激化させる高市新政権を打倒し、米日による中国侵略戦争を阻止しよう。

いま、アメリカ帝国主義・トランプによって、パレスチナ人民の虐殺がさらに激化している。イスラエルは9月15日にパレスチナ・ガザ地区への地上侵攻を開始し、2年間で6万7千人を殺したジェノサイドをさらに加速させている。これを揺るぎなく支援しているのが米帝・G7諸国だ。トランプの取り付けた「停戦合意」や英仏加などG7のいう「2国家共存」「パレスチナ国家承認」は、パレスチナ人民にイスラエル国家の存在を認めさせ、米・イスラエルの支配に屈服させるものであり、絶対に許すことはできない。事実「停戦合意」後も、トランプはハマスが合意を履行しなければイスラエル軍による戦闘再開を認めることも検討するとまで言っているのだ!トランプ政権は「米国が直面した中で最も強大で危険な敵国」(ルビオ国務長官)と位置づける中国への侵略戦争に国力の全てを注ぎ込むため、米帝の世界支配を揺るがすパレスチナの民族解放闘争、全米・全世界で高揚するパレスチナ連帯闘争を叩き潰すべく、パレスチナ人民の完全抹殺を狙っている。この民族浄化を今すぐ止めなければならない。
 
アメリカでは政府による激しい弾圧にもかかわらず、労働者・学生による「反トランプ」の闘いが爆発している。今月18日には、トランプ政権による「不法移民」の強制排除や都市部への州兵派遣などに反対し、「NO KINGS(王はいらない)」というスローガンを掲げたデモがワシントンやニューヨークなど全米で行われ、700万人近くが参加した。こうした闘いの先頭に立っているのは、若い青年・学生・女性たちだ。10.7蜂起以降、アメリカでは多くの若者たちが逮捕や退学・停学などの処分も辞さず、人生をかけてパレスチナ連帯闘争に立ち上がってきた。私たち日本の学生もこの闘いに続こう。我々全学連は、10.7蜂起から2年を期して東京・新宿で反戦デモを行った。デモ出発前のリレーアピールでは、全学連の矢嶋委員長が「虐殺の共犯者=日帝を打倒することこそが最大のパレスチナ連帯だ」「10.7蜂起断固支持の立場を鮮明にして闘おう」と訴え、多くの若者たちの共感を呼び170人が集まった。戦争を止め社会を変える力は、労働者・学生の反戦デモにこそある。パレスチナ人民と連帯し、中国侵略戦争=世界戦争・核戦争に突き進む日帝・高市を打倒しよう! 

9月3日、反戦運動を闘う全学連の学生2 名が不当に逮捕、24日に起訴された。昨年末に全学連が京都大学で行った「全国学生反戦集会」において、職員による集会破壊を制止したことが「公務執行妨害」「暴行」だとされているのだ。全く不当な反戦運動・学生運動に対する戦時下の治安弾圧であり、絶対に許すことはできない。今年に入ってから、全学連の学生はのべ15人が逮捕、うち3人が起訴されている。日帝国家権力が、若い学生・青年が戦争反対の闘いに立ち上がることを恐れているからこそ、このような激しい弾圧を加えているのだ。反戦運動弾圧への最大の反撃は、反戦運動のさらなる拡大である。この弾圧に怒る全ての学生は、全学連で共に反戦運動を闘おう。2人の学生の無罪釈放を勝ち取ろう! 

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